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パーキンソン病患者さまの介護で注意すること

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パーキンソン病患者さまの介護で注意すること

パーキンソン病の患者さまは、減少したドパミンを補う薬物治療を受けていらっしゃる方がほとんどです。
介護施設でも、服薬介助をされることがあると思います。
しかし、「薬を飲んでくれたから大丈夫」と安心しきらないようにしましょう。
パーキンソン病治療薬を長期に使用している場合、患者さんの身体状態によって効果の表れ方が変わります。
 

■ハネムーン期:
パーキンソン病の症状が現れてから3∼5年は、パーキンソン病治療薬を飲むことで1日中安定した効果が期待できる期間。

ハネムーン期が過ぎると、薬が効いている時間が短かくなり、薬が効かない時間が出てきます。
これを「ウェアリング・オフ(現象)」といいます。
 

■ウェアリング・オフ現象(wearing-off):
薬の持続時間が短くなり、薬の効果が切れてくると症状が悪くなる現象。

薬が効いている間は症状が抑えられている「オン」状態となり、薬の効果が切れると症状が強くなる「オフ」状態になるのです。
しかし、正しいタイミングで服薬しているにもかかわらず、症状の治まり、あるいは強まりが突如現れる状態になることがあります。
このように突然スイッチが入ったり切れたりするかのような状態を「オンオフ現象」と呼びます。
パーキンソン病のオンオフ現象の原因は、ウェアリング・オフ現象が悪化した状態ではないかと考えられています。
 

■オンオフ現象(on-off):
薬をのんだ時間に関係なく、スイッチを入れたり切ったりするように症状が突然よくなったり悪くなったりする現象。

・今まで普通に会話をして食事をしていたのに、急に表情がなくなり、会話していても声が小さくなったり、手足が震えたりしている。
・食べ物が上手く飲み込めない
・外出中に突然動けなくなる、または転んでしまう など
 

■no-on/delayed on現象:
薬をのんでも効果が現れない、または効果が現れるのが遅れる現象。

 
また、服用のしかたによっても効き方に差が出てきますし、長年服用されている方には運動機能に副作用もあらわれます。

■ジスキネジア(dyskinesia):
L-ドパ製剤が効きすぎてドパミンが多くなりすぎると、一時的に薬が効きすぎて、自分の意志と関係なく体の一部が動いてしまうことがあります。

 

■ジストニア(dystonia):
寝ている間に薬の効き目が切れてしまうことが原因で、起きたときに足の指が引きつって痛むことがあります。

 

■すくみ足:
パーキンソン病の進行にともなって現れる症状ですが、L-ドパ製剤の副作用としても起こります。

 
オンオフ現象は薬を飲んだ時間に関係なく突然起こります。
1日に何度も起こることもあれば、全く症状が出ない日が続くこともあり、予測するのがとても難しいです。
薬が効かなくなってきた時には、効いている時間が短くなったのか、効いてくるまでに時間がかかるようになったのか、薬を内服しても効かない時があるのかの見極めが重要になります。
 
施設内での患者さまの様子を観察し、「最近、急に表情が暗くなる」「お薬を飲んだのに転びやすい」等と感じたら、その事実をご家族や担当医師・看護師へ必ずお伝えしましょう。
情報が共有されることで、医療側より総合的な判断をしていただくことができます。

 
ほねつぎデイサービスではパーキンソン病の改善プログラムをご用意しております。
体験会は随時開催しております。お気軽にお問い合わせください。

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