夏になると気になる「冷たいおやつ」

公開日:2025年08月05日 更新日:2025年07月31日 ブログ

暑い季節になると、つい手が伸びてしまうのがアイスクリーム。
デイサービスをご利用されている方の中には、ご自宅でアイスをお召し上がりになる方もいらっしゃいますよね。
冷たくて溶けやすいので、食欲が落ちやすい時期でも気軽に楽しめるおやつのひとつです。
最近、「ラクトアイスは体に悪い」という話を耳にすることが増えてきました。
一見アイスクリームと変わらないように見えるラクトアイス。
その違いと、体への影響について見てみましょう。

 

〇アイスの「分類」、知っていますか?

アイスは、使われている乳成分の量によって分類されています。
パッケージを見ると、「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」などと書かれていることに気づくはずです。
・アイスクリーム:乳固形分が15.0%以上(うち乳脂肪分8.0%以上)
・アイスミルク:乳固形分が10.0%以上(うち乳脂肪が3.0%以上)
・ラクトアイス:乳固形分3.0%以上のもの(乳脂肪分の量は問わず)
この中でラクトアイスは、乳脂肪の代わりに植物性油脂(パーム油やココナッツ油など)を加えてコクを出しているため、価格が手頃で流通量も多いのが特徴です。
 

〇なぜ「体に悪い」と言われるのか?

ラクトアイスが「体に悪い」と言われる理由の一つは、植物性油脂の使用量にあります。
ラクトアイスは、乳脂肪の代わりにパーム油やココナッツ油などの植物油脂を加えてコクを出しています。
これらの油脂は、飽和脂肪酸が多く含まれており、摂りすぎると動脈硬化や生活習慣病のリスクが高まるとされています。
また、ラクトアイスには乳成分が少ないため、カルシウムやタンパク質といった栄養はあまり期待できないという点もあります。
もちろん、たまに食べる程度であれば問題ありませんが、「毎日1個が習慣」になっていると、体に負担をかけている可能性も出てきます。
 

〇高齢者の体にはどう影響する?

高齢の方は代謝がゆるやかになり、体に脂肪がたまりやすくなっています。
また、体の水分量が少ないことから、腎臓や肝臓に負担がかかりやすい傾向もあります。
そうした中で、ラクトアイスのように脂質や糖質が多く、栄養が少ない食品を習慣的に摂ると、内臓への負担や体重増加につながることがあります。
特に糖尿病や脂質異常症などの持病をお持ちの方にとっては、日々の食習慣の中でのちょっとした“嗜好品”が、思わぬ影響を与えることもあるため注意が必要です。
 

〇体への影響を考えた楽しみ方

「じゃあアイスはダメなの?」というと、そうではありません。
楽しみを無理に取り上げることは、生活の質(QOL)を下げてしまうことにもつながります。
大切なのは「ダメ」「禁止」とすることではなく、量や頻度を調整し、楽しみとしてうまく取り入れることです。
また、どうしても冷たいおやつが欲しい場合は、次のような工夫もおすすめです。
・食後すぐではなく、時間を空けて1日の中で1回だけにする
・小さめサイズを選ぶ・冷たい飲み物で代用(無糖のアイスコーヒーや冷たい甘酒など)
・ヨーグルト+果物の凍らせアレンジで代用する
など、体への負担を減らしつつ「冷たい楽しみ」を味わう方法もたくさんあります。
 

〇おいしい工夫で、健やかな毎日を

ラクトアイスは手軽でおいしい反面、毎日の習慣になると栄養バランスを崩してしまう可能性があります。
でも、「体に悪いからやめて!」ではなく、体質や持病、食生活のバランスを見ながら、ちょうどよく取り入れる工夫ができれば、おやつの時間はもっと健やかなものになります。
介護の現場でも、「今日はちょっと体が重そうだな」「最近、甘いものをよく欲しがるな」といった日々の変化に気づくことが、食のサポートにもつながります。
私たちも、「食べてはいけない」ではなく、「どう食べるといいか」を一緒に考えられる視点を、これからも大切にしていきたいですね。
 

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