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健康食品【大豆】の真実:健康に良い?それとも・・・?
大豆は、「畑のお肉」と呼ばれるほど良質な植物性タンパク質や食物繊維を豊富に含み、健康に良い食品として注目されています。
しかし、一方で「大豆には体に悪い成分も含まれている」という声も耳にします。
今回は、大豆の栄養価と同時に、体に悪影響を与える可能性のある成分についても詳しく解説します。
〇大豆って何がすごい?
大豆は、植物性タンパク質の宝庫として知られています。
動物性タンパク質に比べて脂肪分が少なく、コレステロールを含まないため、心血管疾患の予防に役立つと言われています。
さらに、大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをすることで、更年期障害の緩和や骨粗しょう症の予防に効果が期待されています。
〇反栄養素とは?
一方で、大豆には「フィチン酸」「レクチン」「サポニン」といった、体内に必要な栄養素の吸収を阻害したり、消化器系に負担をかけたりする可能性のある成分も含まれています。
これらを「反栄養素(アンチニュートリエント)」と呼びます。
・フィチン酸・・・カルシウム、鉄などのミネラルの吸収を阻害する可能性があります。
・レクチン・・・腸壁にダメージを与え、消化不良やアレルギーを引き起こす可能性が指摘されています。
・サポニン・・・血糖値を下げる効果がある一方で、過剰摂取は消化器系に負担をかける可能性があります。
植物が反栄養素を作り出すのは、捕食者を弱らせて自分達が食べられないようにする、自己防衛システムであるとも言われています。
〇無毒化するには「発酵」
これらの反栄養素は、大豆を水に浸したり加熱したりすることで、その影響を軽減することができます。
特に効果的なのが、「発酵」です。
発酵の過程で、微生物がこれらの反栄養素を分解したり、その働きを抑制したりする働きがあるからです。
納豆、味噌、醤油といった大豆を発酵させた食品は、それぞれ独自の栄養特性を持ち、体に吸収されやすい形に変わっています。
納豆は、納豆菌の発酵によってフィチン酸が分解され、ビタミンK2が豊富になります。
味噌は、味噌菌の発酵によりレクチンが不活性化され、アミノ酸やビタミンB群が豊富に含まれています。
醤油もまた、大豆を発酵させる過程でアミノ酸が生成され、独特の旨味成分を生み出します。
〇何事も「ほどほど」に!
大豆は、栄養価の高い食品ですが、反栄養素の存在を無視することはできません。
身体に良いからと言って、大豆製品を毎日大量に摂取するのではなく、さまざまな食品をバランスよく摂るように心がけましょう。
他の食材も組み合わせることで、より栄養バランスの取れた食事となり、大豆の栄養を最大限に活かすことができますよ。
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